作業療法士の癒し系コラム『石に願いを』その6
スピリチュアルなのか?サイエンスなのか?
「地質学バカ」な作業療法士の小口です。
そろそろ、梅雨に入る頃ですね。
「手洗い・アマビエ・アベノマスク」が効いてきたのか?(笑)
新型コロナウイルスの流行も徐々に落ち着いてきましたが、まだ油断は出来ませんね。
「3密」を避けつつ、適度に動き出しましょう。今回も誕生石のお話で、少しでも皆様の「癒し」になれば幸いです。
6月の誕生石は「ムーンストーン(月長石)」と「パール(真珠)」!!
ですが、真珠は「生体鉱物」ですので、今回は月長石を取りあげます。
月長石は「カリ長石」と「曹長石」と言う2種類の長石で構成されています。
これら二つの長石が交互に積み重なった層になっており、光の干渉と内部反射作用にて、「シラー効果」と呼ばれる月長石特有の青白い微光を示すようになります。
市販品の中には「サンストーン(日長石)」や「ラブラドライト(曹灰長石)」と混同して販売しているものもありますので注意して下さい。
少し専門的になりますが、図に示したように、同じ長石類ですが、それぞれ成分構成が異なります(義兄弟のような関係か)。ちなみに、長石類自体は地球上どこでも存在しており、宝石レベル以外はそれほど高価ではありません。
古代、月長石は青白く輝く月光が結晶したものだと信じられており、ギリシャ神話の「セレーネ(月の女神)」が語源の「セレニテス」と呼ばれていました。
その後、月光の輝きにちなみ「ムーンストーン」と改名されたそうです。
「月が宿る聖なる石」として崇拝され「満月の夜に口にくわえると自分の未来が見える」と言われていたそうです。
(現代人は口に入れないで下さいね!!)
一般的に淡い青色が多いですが、白色・淡橙色・淡黄色・淡灰色などもあります。
ムーンストーンは、悪霊を祓い、予知能力を高め、ストレスを和らげ、愛をもたらす女性的な石とされています。
宝石としてアクセサリーに加工する時は、心臓の上にくるようなペンダントタイプが適しているとの事です。
身に付けると恋人との愛を育み、恋愛の成就、家庭の幸福をもたらすとされ、家族や親しい友人などの危険を知らせ、その危険から守ってくれるとも伝えられています。
大切な人と仲直りしたい時にも効果があるそうです。また、自分の進むべき道に迷っている時に、正しい選択へと導いてくれるかもしれません。
装飾品サイズの月長石は日本では採れませんが、長野県木崎湖にある火成岩の中にミリサイズの小さなものが含まれています。
(写真は木崎湖畔の「木崎石」と呼ばれる含月長石石英斑岩で、小さな粒の一部が月長石)。
小さいながらも「月の力」を借りられそうかも?
でも仕事をサボって「月に代わっておしおき」されたくありませんが・・・(ちょっと古いか)