『石に願いを Wish upon a stone』その4
地質学!!
サイエンスなのか?スピリチュアルなのか?
「上高地バカ」のパークボランティアの
おぐちです。
今年は暖冬で、松本の桜の開花も最速を記録しましたが、世界的な流行疾患の影響で、花見の宴会も自粛・・・。
寂しいですがしかたありませんね。
早く流行が収束するように、石に願いを!!
4月の代表的な誕生石は「水晶」と「ダイヤモンド」です!
庶民にはダイヤは高嶺の花ですので、今回は水晶のお話をします。
水晶は二酸化ケイ素の結晶体で、透明度の低いものを「石英(クォーツ)」、透明度の高いものを「水晶(クリスタル)」と分類することもあります。
二酸化ケイ素自体は地球を構成する一般的な鉱物ですので、基本的にどこでもありますが、大きいものや透明度の高い綺麗な結晶体となると、産地は限られます。
色や形態によって呼び名も変わってきますが、基本的にはどれも同じ成分構成です。
シトリンは黄色い水晶、アメジストは紫の水晶、モリオンは黒い水晶、カルセドニー(玉髄)・カーネリアン(紅玉髄)・アゲート(瑪瑙)・オニキス(縞瑪瑙)なども成分構成は全く同じです。
結晶体の中に模様があるものはファントムクォーツやガーデンクォーツ等と呼ばれています。オパールも、水を含んだ二酸化ケイ素です。
「透き通る氷」という意味のギリシャ語
古代、水晶は「氷の化石」と思われており、「透き通る氷」という意味のギリシャ語「クリスタロス」が語源となり、「クリスタル」と呼ばれるようになったらしいです。
水晶玉は古来より純粋な精神や神の光の象徴であり、占いに用いられ、 ギリシャでは月の女神セレネに捧げられたといわれています。
本物の水晶柱から切り出された水晶玉は非常に高価です。
安価に売られているものは「溶練水晶」と銘打っていますが、水晶の破片を溶かして形成したもので、ただの「ガラス玉」です。
(写真のアクセサリーは4976堂HPより)
「無垢で清らかなエネルギー」
水晶は、その透明さから「無垢で清らかなエネルギーをもつ万能のパワーストーン」とされ、オールマイティに悩みを解決してくれるそうです。
自然界では六角柱は非常に安定した形状であり、乱れた心身を浄化して安定させ、他の石と組み合わせることでその力が増幅すると言われています。
加工した石を身につけても、原石を部屋に置いても効果があるそうです。
研磨していない原石の水晶柱には、結晶が成長する過程で生じる「段々な横縞」が見られます。何百万年もかけてゆっくり成長していく結晶の様に、私も成長していきたい・・・と願い(本当?)、個人的には研磨していない原石に近いものがお勧めですが、傷一つない無垢で透明なものも捨てがたいです。