『石に願いを Wish upon a stone』その3
地質学!
それは、サイエンスなのか?スピリチュアルなのか?
作業療法士で、地質オタクな上高地パークボランティアの
おぐちです。
しばらく連載をさぼっている間に、季節は3月。
世界的な感染症が流行していますが、医療・介護従事者として乗りきって行きたいと思います
今回も誕生石のお話をしていきます。
3月の代表的な誕生石は「アクアマリン」です!
和名は「藍玉」と言い、青と緑の中間色で透明感があり、人気の高い鉱物です。
「緑柱石」という鉱物の仲間で、濃い緑色のものが「エメラルド」、アクアマリンと鉱物組成が同じ兄弟です。
ベリリウムを含んでいるので「ベリル」と一括して呼ばれることもあります。
緑柱石には宝石レベルの品質から、装飾価値のないものまで色々あります。
結晶構造は「六方晶系」といい、純粋なアクアマリンの結晶はきれいな六角柱です。
この様な宝石レベルの天然原石は非常に高価で、現在はほとんど採れません。
普通に市販されているものは緑柱石を熱処理加工したもので、比較的リーズナブルな価格で入手できます。
(ガラスにマリンブルーの着色をしただけの偽物もあるので注意して下さい)
アクアマリンはラテン語で「海の水」の意味です。
古代には、海に投げ入れると瞬時に溶け込んでしまうと言われ、
ヨーロッパの船乗り達は、この石を海の力の宿ったお守りとして大切に持っていたそうです。
なぜ3月の誕生石なのか?
この時期の天気は不安定で強い風が吹き、船乗りにとって大変な時期。
大切なお守りであったこの石を、3月の守護石に割り当てたとの話もありますが・・・本当かどうか・・・。
生命の生みの親である海
アクアマリンはそんな海のような優しく穏やかなエネルギーを持つ石とされ、
身に付けると、心と体の深い部分から癒やしてくれるかもしれません。
また、感情の波をやさしくなだめてくれ、
コミュニケーション力のアップや人間関係の改善にも効果があるとのこと!
航海のお守りであるので、何か良い方向に導いてくれるかもしれませんね。
職場などもギスギスした人間関係になりがちな昨今。
他人との言い争いや意見の相違も多いです。
同じ職場の仲間、夫婦関係、恋人同士などなど・・・、
ケンカや仲違いした間柄に、そっと仲直りのきっかけを与えてくれる石かもしれません。
ただし、「身に着けていても仲直りできなかった」と、
私にクレームをつけないで下さい…。
来月は4月。いよいよ、お山のお仕事がやってきます。
春からの「上高地だより」もお楽しみに~!