地質学

それは、

サイエンスなのか?

スピリチュアルなのか?

「上高地バカ

「地質学バカ

「パークボランティア」

「作業療法士」の

おぐちです。

鬼は外!福は内!

2月は寒い時期ですので、皆様、お体に気をつけて下さい。

新型の感染症も世界中で流行の兆しです。

まずは

「帰宅後うがい・手洗い・顔洗い」

あと、石に願いを!

今回ご紹介するのは

2月の代表的な誕生石

アメシストアメジスト

和名は「紫水晶」と呼ばれ、水晶(クオーツ)と同じ結晶成分です。

無色の水晶がわずかに鉄イオンを含み、

かつ、天然の放射線による格子欠陥(結晶構造の一部変形)を生じると紫色に発色します。

ただし、加熱すると格子欠損は緩和されてしまい、鉄イオンだけによる黄色に変色してしまいます。

(黄水晶を「シトリン」と言いますが、安いアメシストからの加工品に注意!)

パワーストーンのお店に行って必ず目を引くのが、

岩石の中の空洞にビッシリ生えて?いる

アメシストの原石です。

お金持ち宅の玄関に置いてあるあれです。

わかります?w

普通の水晶(写真中央)は、結晶が柱状に細長く伸びますが、

アメシスト(写真右)は柱状に成長せず、短い菱面体が群生しているのが一般的で、

この原因は良くわかっていません。

紫色が濃くて色ムラがないものが上質です。

中には紫と黄色の混色で「アメトリン」なる珍品もあるとか・・・。

さてこの、アメシスト。

その名前はギリシャ神話に由来します。

ギリシャ神話で酒の神「ディオニュソス(バッカス)」が、

酔っ払って、ふざけて通行人を猛獣に襲わせようとたくらんだ時

(ふざけの域じゃないよそれ)

たまたま通りかかったのが、

月の女神に仕える女官

名前を「アメシスト」といいました。

アメシストが今にも猛獣に襲われる!

ぁ、あぶなぁぁあい!!

そう思ったその時

月の女神が気づき、アメシストを純白の水晶に変えてしまいます。

その後、酔いが覚めたバッカスは自分の罪を反省し、その水晶にワインを注ぐと、

(酒での反省を酒で償うとかどうなのさ)

水晶は透き通った

紫色の宝石になったそうです。

(カラヴァッジオ作「ディオニュソス」ウフィツィ美術館)

この神話によって、アメシストという言葉は

「お酒から自身を守る」

「お酒に酔わない」

という意味で使われ、

アメシストの石は「お酒に酔わないお守り」として使われました。

紫色の色合いは各国共通で高貴な色とされ、

叡智・正義・神秘を表わす色として

古来より特別扱いされてきました。

アメシストは調和・調整・統合の力を発揮し、

精神的な部分に深く寄り添い、不安や恐怖を和らげ、

枕元に置くと安眠を促してくれるそうです。

まさにディオニュソスが注いだワインの様ですね。

現代は、仕事でも、人間関係でも、家庭でも、何かとストレスを感じることが多い時代です。

相手の欠点ばかり見えたり、自分の意見と合わなかったり

イライラすることもあります。

そんな時は、アメシストの高貴な紫色の力で冷静さを取り戻し、

心を和らげてはどうですか?

 

さあ、

そんなに塞ぎ込んでいないで、

心を落ち着けて、

明日も頑張りましょう!