引き続きまして、グッチです。テラ・スコラパーティの取材内容の続きです!!
増澤先生に興味深い授業について聞いてみましたよ!

ーー授業はどのような感じでしょう。参加型みたいなものもあるのでしょうか。
増澤先生:基本は教科書にそって作成する“レポート”がメインです。ベースになるところはそれで進められるようにはしています。“スクーリング”は、レポートの補助の部分もありますが、生徒たちに新しい視点を加えられるようにもしています。それがより強くでてるのがオリジナル科目の「いのち」「環境」「ジェンダー」「社会参画」をテーマにした科目です。

 

ーーすごい深いテーマですが。例えば「いのち」について生徒さんたちに何を教えていくのでしょうか。
増澤先生:一般で普通に言われるように「命って大事だよね」ということより、「命って何だろう」というところから考えていきます。例えば、災害時にトリアージで命に順番をつけることなど、答えがないものについて、自分でどう思うかを表現していく。スタッフも勉強しながら、ある意味では一緒に考えていきます。

 

ーー私が高校生の時には、そういうレベルのテーマにあまり関われなかった気がしますが。生徒さんの受け止めはどうですか。
増澤先生:そういう事で悩んでいる子もいるので。自分の考えを深めたり興味をもつ子もいます。うちは受験も自己推薦で行くように進めています。自己表現を鍛えながら卒業していってほしいと思います。進学する子や提携している大学に行く生徒も多いですが、表現系や社会学などに進むのが多いかも知れません。選択肢としてもっと自分を知るために色々やれる、考えられる大学に行く傾向があります。具体的な進路先を悩んでいる子達もいっぱいいるけど、今ここのタイミングで決める必要はありません。

 

ーー就職はどういうところが多いですか。
増澤先生:昔は難しい状況もありましたけど、最近は求人が出ているので正社員でどこかに就職という子も増えています。

ーー私たちは医療・介護・福祉系の事業をしていますが、例えば介護系に興味のある生徒はいますか。
増澤先生:介護に興味のある生徒もいると思います。ただやはり大変だというイメージはあるかもしれません。そのように人の役に立ちたいという子はいるけど、現実とのギャップを感じたり。福祉系の学校へ進学して、自分らしい福祉・人との関わりを模索する生徒もいます。

 

ーー私たちは、地域活動として高齢者の認知症予防の体操教室とか、認知症カフェ(オレンジカフェ)などのボランティア活動をしていますが、そういうボランティアに興味のある生徒さんはいますでしょうか。
増澤先生:いるとは思います。ただ、生徒も様々で、やりたいことをどんどんやっていく子もいますし、何かやってみようかなというレベルの子もいます。始めても上手く続けられないこともあると思います。ただ、先ほどの「社会参画」の授業でも、幅広い活動を対象にしていますが。ただ何かに「参加」するというレベルではなく、自分でそこに行って「何をするか」考えていく、そこまで行ってなんぼ!「参加」だけじゃなく、「参画」まで一歩進めて欲しいと思っています。

本当にそうですね!
熱い増澤先生の言葉が心に残りました!
「自分でそこに行って「何をするか」考えていく。そこまで行ってなんぼ!!」

高校生のうちに、何でもいいから、はじめの一歩を自分の頭で考えてやってみる。
本当に、自分の頭で考えてなんぼ!ですね。

自分の軸があれば、試行錯誤で、失敗しても、挫折しても、どんな経験もきっと財産になる。
すんなり上手くいく成功体験だけが、自己表現の糧ではないし。
生徒さん達には色々なことにチャレンジしてタフになっていって欲しいなと思いました!

 

増澤先生にはテラ・スコラパーティの会場も案内していただきました!
次回はその様子をご紹介いたしますっ!!

▲自分の好きなことを表現する。まっすぐでシンプルで美しいこと。